冥界の王子様
バチっと目があった先には
少し大人びたトウマくんがいた。
「レイナ…」
驚きを隠せない表情と
戸惑った声。
「トウマくん。久しぶり。」
「ああ。」
そう微笑む彼の表情は
昔まれに見ることのできた顔で
安心した。
「荒魔照のみんな元気?」
「多分な。
あんまあってないから。」
「会ってない?」
「やめたんだ。
あの日。総長引退した」
「そうなの?!」
「なぁ、ちょっと時間ある?」
「う、ん、」
トウマくんにずっと聞きたいことがあったから。
連れてかれるままついていった。