【最愛婚シリーズ】クールな御曹司の過剰な求愛
「それは……ですね」
どうしたらいいのだろうか。
彼が怒っているのはわかるけれど、どう説明していいのかわからない。
でもこうなってしまったら、全部話をしてしまおう。
私情を持ち込んだわたしに、嫌悪感を示すかもしれない。
もっともなことなので呆れられても仕方が無い。
だけど気持ちを伝える最後のチャンスのような気がしたわたしは、覚悟を決めて口を開く。
「わたし、社会人として失格なんです」
ぐっと唇を噛む。
自分のとった子供っぽい行為が恥ずかしい。
もっとスマートな方法はいくらでもあったはずだ。だからこそきちんと謝って、自分の気持ちを伝えようと思う。
しかし混乱したわたしは、筋道だった話がまったくできるような状態ではなく――。
「わたし、神永さんのことが好きです!」
思い切って口にした言葉が、ストレートすぎて自分でも驚いた。
そして言われた方はもっと驚いたようで、鳩が豆鉄砲……といった顔をしている。
じゅ、順番が違う! ど、どうしよう。