【最愛婚シリーズ】クールな御曹司の過剰な求愛
うなだれたわたしは「はい」とだけ短く返事をして、通話を終えた。
がっくりと肩を落としたわたしは、数秒動くことができずにいた。
課長はすっかり契約が取れたものだと思っている。それを今更「無理でした」なんて言えるわけない。
覚悟を決めて顔を上げると、笑顔の神永さんがわたしを見つめていた。
「きっとあのドレス、尾関さんに似合いますよ」
もう逃げ道はない。
「そうだと……いいのですが」
わたしの力ない返事に、神永さんは愉しげな笑みを浮かべた。完全にわたしの負けだ。
神永さんは、まだうなだれているわたしの手をとり立ち上がらせた。
「素敵な結婚式にしましょう。ね」
「―――!!」
そういった彼の笑顔がまぶしすぎて、うっかり胸を高鳴らせてしまったわたしは、うなずくことしかできなかった。
がっくりと肩を落としたわたしは、数秒動くことができずにいた。
課長はすっかり契約が取れたものだと思っている。それを今更「無理でした」なんて言えるわけない。
覚悟を決めて顔を上げると、笑顔の神永さんがわたしを見つめていた。
「きっとあのドレス、尾関さんに似合いますよ」
もう逃げ道はない。
「そうだと……いいのですが」
わたしの力ない返事に、神永さんは愉しげな笑みを浮かべた。完全にわたしの負けだ。
神永さんは、まだうなだれているわたしの手をとり立ち上がらせた。
「素敵な結婚式にしましょう。ね」
「―――!!」
そういった彼の笑顔がまぶしすぎて、うっかり胸を高鳴らせてしまったわたしは、うなずくことしかできなかった。