家庭訪問は恋の始まり
「夕凪に『ご機嫌だな』って言ったら、
俺からの電話が嬉しいからって
言ってくれたんだよ。
俺のために学年主任さんと2人では飲みに
行かないようにした、とも言ってたな。
どんなに『好き』って言ってもらうより、
舞い上がると思わないか?」

は、恥ずかしい。
それって、好きって言ってるのと、変わらないよね。

私は、照れ隠しにシャンパンを飲む。

すると、瀬崎さんは、また笑う。

「夕凪は素直でいいなぁ。」

「えっ? 何が?」

私がキョトンとすると、

「今、照れてる? 恥ずかしいの?
顔が赤いのは、シャンパンのせいだけじゃ
ないよね?」

嘘!?

私は、頬に手を当ててみる。

確かに顔が熱い。

「もう!!
そこは、気付かないふりしてよ。
余計に恥ずかしいじゃない。」

私は立ち上がって、バッグから手帳を取り出した。

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