家庭訪問は恋の始まり
「じゃあ、奥様は二十歳で嘉人さんを
産まれたんですか?」

「はい。
あ、今、未成年に手を出した不埒者だと
思ったでしょ?」

お父さんは明るく笑う。

ダメだよ。

イケメンが笑ったら、それだけで独身干物女は胸キュンになるんだから。

「そんな事、思ってませんよ。
でも、どうやって知り合ったんです?
あ、ごめんなさい。
こんな立ち入った事、聞いちゃダメですよね。」

「構いませんよ。
妻とは職場恋愛です。
私は、当時、外食チェーン店で店長をして
まして、妻は、その時に入ってきたアルバイト
だったんです。
それはそれは、失敗が多くて、世話を焼いてる
うちに気付いたら…ってパターンです。」

いいなぁ。
私もこんなイケメンにお世話されたい。

< 34 / 507 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop