仮面夫婦~御曹司は愛しい妻を溺愛したい~
商売もせず家事も手伝いの手があるとなると、美琴の継母は何をしているのかと疑問だったが続く報告によれば、連日鈴本氏の入所しているリハビリ施設に通っているらしい。
リハビリセンターは東京から車で約二時間の距離のため、日々忙しい様子ということだ。
ただ、なぜ連日通わなければならないのかは疑問だった。
夫が入院しているのは心配だろうが、幼い子供六人を置いてまで毎日通う必要があるとも思えない。家族のことを思えば、夫が不在の分商売や子育てに力を入れるべきではないのだろうか。
しかも、週三回のヘルパーの代金は美琴が支払っているとのことだった。
(美琴の継母……鈴本恵美子は何を考えているんだ?)
美琴が経済的に困っているのは自分たちが原因なのに、わざわざ一希に知らせてくるその行動が不気味に感じた。
普通なら隠したいものではないだろうか。
電話では分からなかったが、鈴本恵美子は一希が予想しているより強かな人物かもしれない。
ヘルパーの費用の概算金額が記されていたが、かなりの金額だった。これを毎月払っていたら美琴の生活は余裕がないだろう。
一希が代わりに支払うのは問題ないが、それでは根本的な解決にはならない。
重い気持ちになりながら更に報告書を読み進める。
調査項目に、葉月慧との交流について追加していた。
美琴が言った通り、公立中学時代の同級生のようだった。
卒業後は特に接点はない。
リハビリセンターは東京から車で約二時間の距離のため、日々忙しい様子ということだ。
ただ、なぜ連日通わなければならないのかは疑問だった。
夫が入院しているのは心配だろうが、幼い子供六人を置いてまで毎日通う必要があるとも思えない。家族のことを思えば、夫が不在の分商売や子育てに力を入れるべきではないのだろうか。
しかも、週三回のヘルパーの代金は美琴が支払っているとのことだった。
(美琴の継母……鈴本恵美子は何を考えているんだ?)
美琴が経済的に困っているのは自分たちが原因なのに、わざわざ一希に知らせてくるその行動が不気味に感じた。
普通なら隠したいものではないだろうか。
電話では分からなかったが、鈴本恵美子は一希が予想しているより強かな人物かもしれない。
ヘルパーの費用の概算金額が記されていたが、かなりの金額だった。これを毎月払っていたら美琴の生活は余裕がないだろう。
一希が代わりに支払うのは問題ないが、それでは根本的な解決にはならない。
重い気持ちになりながら更に報告書を読み進める。
調査項目に、葉月慧との交流について追加していた。
美琴が言った通り、公立中学時代の同級生のようだった。
卒業後は特に接点はない。