仮面夫婦~御曹司は愛しい妻を溺愛したい~
美琴と葉月慧の関係を、このまま見過ごすことは出来ない。
翌日、葉月慧と話をつけるために電話をした。
仕事先に連絡をした為秘書が出たが、一希が身分を名乗ると直ぐに本人に繋げてくれた。
「代わりました」
大した時間を置かずに力強い声が耳に届いた。
自信に溢れた声だと感じた。
「神楽だ。妻のことで話がある、時間を取ってもらいたい」
端的に用件を伝えると、慧は迷いもせずに了承した。
「分かりました。俺からもあなたに聞きたいことがあるし丁度いい、いつにしますか?」
堂々とした態度。一希に対しても怯む様子は一切なかった。
「……今夜だ。場所はあとから連絡する」
「分かりました、では後ほど」
慧との通話を終えると、すぐに千夜子へ連絡しようとした。
けれど思い直し、千夜子ではなく第一秘書を呼び出す。
第一秘書は秘書室に居たようで、直ぐにやって来た。
入室した彼が一希の執務机の前で立ち止まると、声を潜めて告げた。
「今夜、個人的に人と会う。千夜子には知られないように手配をしてくれ」
第一秘書は意外そうに片眉を挙上げ、けれどすぐに「手配します」と部屋を出て行った。
自分でもなぜ千夜子に秘密を持とうとするのか分からない。
しかし、この件に関してはどうしても彼女を介入させたくなかった。
翌日、葉月慧と話をつけるために電話をした。
仕事先に連絡をした為秘書が出たが、一希が身分を名乗ると直ぐに本人に繋げてくれた。
「代わりました」
大した時間を置かずに力強い声が耳に届いた。
自信に溢れた声だと感じた。
「神楽だ。妻のことで話がある、時間を取ってもらいたい」
端的に用件を伝えると、慧は迷いもせずに了承した。
「分かりました。俺からもあなたに聞きたいことがあるし丁度いい、いつにしますか?」
堂々とした態度。一希に対しても怯む様子は一切なかった。
「……今夜だ。場所はあとから連絡する」
「分かりました、では後ほど」
慧との通話を終えると、すぐに千夜子へ連絡しようとした。
けれど思い直し、千夜子ではなく第一秘書を呼び出す。
第一秘書は秘書室に居たようで、直ぐにやって来た。
入室した彼が一希の執務机の前で立ち止まると、声を潜めて告げた。
「今夜、個人的に人と会う。千夜子には知られないように手配をしてくれ」
第一秘書は意外そうに片眉を挙上げ、けれどすぐに「手配します」と部屋を出て行った。
自分でもなぜ千夜子に秘密を持とうとするのか分からない。
しかし、この件に関してはどうしても彼女を介入させたくなかった。