仮面夫婦~御曹司は愛しい妻を溺愛したい~
次の日も早く帰った。
今日は自分から話しかけようと話題も用意していた。
しかし昨夜と同じ時間にも関わらず美琴の姿はキッチンになかった。
戸惑っていると美琴の部屋から小さな物音が聞こえて来た。
(……もしかして、俺を避けているのか?)
昨夜会ったから、今日は顔を見ないで済むように部屋に籠っているのだろうか。
より悪化した状況に落胆を隠せなかった。
その翌日も更に次の日も仕事後素早く帰宅した。
と言ってもどんなに早くても八時は過ぎている為、美琴の食事時間には間に合わない。
相変らず部屋に籠り続けられると、自分の行動が間違っているのではないかと思えて来る。
葉月慧に敗北感を覚え、それでも彼の発言に妙に納得するところもあり受け入れたが、本当にこれでいいのだろうか。
自分が家にいる時間が増えれば美琴も生活が不便になるだろうし、お互い気まずい。
そもそも自分はなぜ葉月慧の助言を受け入れたのか。
連日夕食を抜きにしてまで美琴との関係を改善しようとしているのは、どうしてなのか。
今のままでも、夫婦としての体裁は保てている。急ぎ状況を変えなくてもいいはずだ。
それでも何かに急き立てられるように、仕事が終わると自宅に帰る。
そんな自分の行動が腑に落ちない。
リビングのソファーに座り考え込んでいると、突然声をかけられた。
「一希、どうしたの?」
びくりとして預けていた背もたれから、勢いよく身を起こす。
「な、なんでそんなに驚くの?」
気付けば美琴がリビングに居て、引きつった表情で一希の様子を伺っていた。
今日は自分から話しかけようと話題も用意していた。
しかし昨夜と同じ時間にも関わらず美琴の姿はキッチンになかった。
戸惑っていると美琴の部屋から小さな物音が聞こえて来た。
(……もしかして、俺を避けているのか?)
昨夜会ったから、今日は顔を見ないで済むように部屋に籠っているのだろうか。
より悪化した状況に落胆を隠せなかった。
その翌日も更に次の日も仕事後素早く帰宅した。
と言ってもどんなに早くても八時は過ぎている為、美琴の食事時間には間に合わない。
相変らず部屋に籠り続けられると、自分の行動が間違っているのではないかと思えて来る。
葉月慧に敗北感を覚え、それでも彼の発言に妙に納得するところもあり受け入れたが、本当にこれでいいのだろうか。
自分が家にいる時間が増えれば美琴も生活が不便になるだろうし、お互い気まずい。
そもそも自分はなぜ葉月慧の助言を受け入れたのか。
連日夕食を抜きにしてまで美琴との関係を改善しようとしているのは、どうしてなのか。
今のままでも、夫婦としての体裁は保てている。急ぎ状況を変えなくてもいいはずだ。
それでも何かに急き立てられるように、仕事が終わると自宅に帰る。
そんな自分の行動が腑に落ちない。
リビングのソファーに座り考え込んでいると、突然声をかけられた。
「一希、どうしたの?」
びくりとして預けていた背もたれから、勢いよく身を起こす。
「な、なんでそんなに驚くの?」
気付けば美琴がリビングに居て、引きつった表情で一希の様子を伺っていた。