仮面夫婦~御曹司は愛しい妻を溺愛したい~
一希に会いに行こう。
そしてもう一度本音で話し合いたい。
今何が起きているのか、彼本人の口から聞きたい。
けれど相変わらず電話が繋がらず、美琴から連絡をする手段が無かった。
自宅には戻っていないと言っていたし、会社も辞めると言う話だからどこに居るのか分からない。
メッセージを残し返信を待ったけれど、音沙汰ない。
こうなっては祖父に頼むか、それが無理ならば慧に頼んで一希の行方を探すしかないと思い行動に移そうとした。
そんなとき、美琴のもとに一希の代理人と名乗る初老の男性が、離婚届けを持って久我山家にやって来た。
一希の美しい筆跡で記入済の離婚届けを目にして、身体が震えた。
想像以上にショックを受けている自分に戸惑った。
身動きしない美琴に代わり同席していた祖父が離婚届けを確認する。
「問題ないようだな。神楽のサインもある」
そう言われて離婚届けをよく見ると、保証人欄には義父のサインがあった。
「はい、それからこちらのリストが美琴さんへの財産分与の一覧になります。結婚期間を考えれば申し分ない内容かと」
振るえる手でリストを受け取り目を通す。
そこには想像以上の金額の預金と固定資産が記されていた。
(まさか……これじゃあ一希の財産は無くなってしまうんじゃないの?)
神楽グループの後継者でなくなり、財産も手放してしまっては今後の生活が立ち行かなくなるのではないだろうか。
そしてもう一度本音で話し合いたい。
今何が起きているのか、彼本人の口から聞きたい。
けれど相変わらず電話が繋がらず、美琴から連絡をする手段が無かった。
自宅には戻っていないと言っていたし、会社も辞めると言う話だからどこに居るのか分からない。
メッセージを残し返信を待ったけれど、音沙汰ない。
こうなっては祖父に頼むか、それが無理ならば慧に頼んで一希の行方を探すしかないと思い行動に移そうとした。
そんなとき、美琴のもとに一希の代理人と名乗る初老の男性が、離婚届けを持って久我山家にやって来た。
一希の美しい筆跡で記入済の離婚届けを目にして、身体が震えた。
想像以上にショックを受けている自分に戸惑った。
身動きしない美琴に代わり同席していた祖父が離婚届けを確認する。
「問題ないようだな。神楽のサインもある」
そう言われて離婚届けをよく見ると、保証人欄には義父のサインがあった。
「はい、それからこちらのリストが美琴さんへの財産分与の一覧になります。結婚期間を考えれば申し分ない内容かと」
振るえる手でリストを受け取り目を通す。
そこには想像以上の金額の預金と固定資産が記されていた。
(まさか……これじゃあ一希の財産は無くなってしまうんじゃないの?)
神楽グループの後継者でなくなり、財産も手放してしまっては今後の生活が立ち行かなくなるのではないだろうか。