残念な王子とお節介な姫
それからひと月半が経った。

毎日、課長と仕事してると、ドキドキする。

課長がかっこよすぎて、顔を見られへん。

あかん。

これ、絶対あかんやつや。

課長には、ラブラブな彼女さんが居てるのに。

そんな事を思い始めたら、今日、課長が部長に報告してるのが聞こえた。

「破談になりました」て。

なんで?

こないだまで、ラブラブやったやん。

幸せオーラ全開で、頭にお花、咲いとったやん。

うちは、部長の所から戻ってきた課長に駆け寄ったけど、なんてゆうてええんか分からんようになって、結局何も言えずに立ち尽くすだけやった。

そしたら、課長が優しく笑って、

「大丈夫だよ。心配いらない。」

て、頭をくしゃってするから、胸がきゅぅってなって、ドキドキして、好きって思ってしもた。
< 106 / 262 >

この作品をシェア

pagetop