残念な王子とお節介な姫
それから、俺たちは、結の料理をつまみに酒を飲んだ。

だけど、気付けば、姫は飲み過ぎていたようで、俺がトイレに行ってる間に寝てしまった。

参った…

どうしよう。

俺は姫の家も知らないし、姫は一人暮らしだから、家族に迎えに来てもらう訳にもいかない。

はぁ…

仕方ない。

俺は姫をソファーに寝かせて、タオルケットを掛けてやった。

本来なら、姫をベッドに寝かせて、俺がソファーに寝るべきなんだろう。

だけど…

結との思い出のベッドに他の女を寝かせたくはなかったんだ。

姫、ごめん。
< 128 / 262 >

この作品をシェア

pagetop