残念な王子とお節介な姫
翌朝5時。

「姫、起きろ!
ほら、そのまま会社に行く訳にはいかない
だろ。
起きて、一旦、家に帰れ。」

「んー、課長…」

寝ぼけた姫が目を覚ます。

「あれ? 今、何時ですか?」

「5時過ぎだよ。
ほら、もう始発動いてるから、帰れ。」

「え!?
あ、うち、寝てしもたんですね?
すみませんでした!」

姫が一瞬で覚醒する。

姫は慌てて荷物を掻き集めて、

「お邪魔しました!」

と帰っていった。


あいつは、大丈夫なのか?

俺だから、何事もなかったけど、他の男の家だったら、簡単に襲われてたぞ。

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