残念な王子とお節介な姫
夏休みも姫と
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夏休みも姫と

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翌日 9月2日(月)

俺は掃除や洗濯だけして、あとはのんびりと過ごした。

ただ、やる事がないと、昨日、姫を泣かしてしまった事が思い出されて、悔やまれる。

手を繋いだだけでうろたえるような純真な子を寝ぼけて抱きしめるなんて、最低だ。

これで姫とギクシャクしてしまうのは、避けたい。

姫は俺の事、どう思っただろう。

怖いって思ってないだろうか。

嫌ったりしてないだろうか。

今日も、いつもみたいに、明るく笑ってくれるだろうか。

姫が来るのが怖いような、待ち遠しいような不思議な気分。

俺は、夕方まで、姫の事を考え続けて、ドキドキし続けた。

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