残念な王子とお節介な姫
「はぁ!?」
「はぁ!?」

2人が異口同音に叫ぶ。

「いつから?」

春山が身を乗り出した。

「んー、8月31日の遊園地の翌日に、姫が
タコパするって言い出して、姫ん家に行って、
その翌日から、俺、新婚旅行のために夏休み
取ってたから、気を紛らわせようと気を遣った
姫が仕事帰りに俺ん家に毎晩飯を食いに
来て、それから、なぜか毎週末、姫が俺ん家に
来て、一緒に料理をするようになって、初めは
昼飯だけだったのが、気付けば、晩飯も
食べてくようになって、現在に至る感じ?」

俺は、2人に説明しながら、自分でも何か変だという事に気がついた。

「もしかして、これって、変なのか?」

俺が2人を見て尋ねると、2人共がため息を吐いた。

< 190 / 262 >

この作品をシェア

pagetop