残念な王子とお節介な姫
その後は、沢崎と少し仮眠を取って、徹夜で入力を続ける。
翌13日(土)の朝には、姫も出勤してきた。
3人で黙々と作業を続ける。
23時。
今日は沢崎も帰した。
沢崎は実家暮らしだ。
二徹はさすがに家族も心配するだろう。
俺は1人残って、作業を続ける。
全部終わったのは、翌14日(日)の昼だった。
俺は、2人に昼飯を奢ってやり、解散した。
帰宅してすぐ、結の声が聞きたくてスマホを取り出すと、充電切れを起こしていた。
まあ、2日間放置したんだから、当然か。
俺は、スマホをベッドの枕元にある充電コードに繋ぎ、シャワーを浴びた。
その後、ベッドに横になって、スマホの電源を入れた…のに、そのまま一瞬で眠ってしまったようだ。