残念な王子とお節介な姫
それから、1時間ほど絆と遊んで、俺たちは失礼する事にした。

「今日は、絆に合わせてくださって
ありがとうございました。」

俺はお姉さんたちに頭を下げた。

「海翔くん、私たちは、もうお友達よ。
お友達の家に遊びに来るのは、普通の事よ。
これからも遠慮なく、遊びに来てね。」

ああ、こういうところ、やっぱり結のお姉さんだ。

「ありがとうございます。
また、来ます。
将来、たとえ名乗る事はできなくても、
絆の兄弟も連れてきてやれたらと思います。」

「そうね。
そうしてくれたら、私たちもとても
嬉しいわ。」

「では、失礼します。」

俺たちは、一礼して、その場を後にした。

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