残念な王子とお節介な姫
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6月28日(金)
俺は新幹線に乗った。
受け取ったばかりの指輪を持って。
今日は、結の産休前、最後の日。
会社近くの居酒屋で送別会をするらしい。
俺は、決意したんだ。
何があっても、結だけは、手放さないって。
だから、姑息かもしれないけど、みんなの前でもう一度、プロポーズする。
今にも逃げ出しそうな結の外堀を埋めてしまいたい。
きっと、離れてたからいけないんだ。
明後日、引っ越して、一緒に暮らせば、きっと元通り俺の好きな結に戻ってくれる。
だって、結が、俺と離れたくないって泣いたのは、ほんの3ヶ月前なんだ。
5年間、俺を想って支え続けてくれた結が、たった3ヶ月でそんなに変わる訳がない。
6月28日(金)
俺は新幹線に乗った。
受け取ったばかりの指輪を持って。
今日は、結の産休前、最後の日。
会社近くの居酒屋で送別会をするらしい。
俺は、決意したんだ。
何があっても、結だけは、手放さないって。
だから、姑息かもしれないけど、みんなの前でもう一度、プロポーズする。
今にも逃げ出しそうな結の外堀を埋めてしまいたい。
きっと、離れてたからいけないんだ。
明後日、引っ越して、一緒に暮らせば、きっと元通り俺の好きな結に戻ってくれる。
だって、結が、俺と離れたくないって泣いたのは、ほんの3ヶ月前なんだ。
5年間、俺を想って支え続けてくれた結が、たった3ヶ月でそんなに変わる訳がない。