花に恋するチューリップ


今日は金曜。
マック行って帰って飯はちょっと食って...
次の新しい彼女でも探そうかなーっと。




〜♪

ケータイの電話が鳴った。
母さんからだった。

俺はこの見た目からもあって、母親を大事にしなさそうとかよく言われるが、母さんには感謝している。



確かに中学の頃反抗期とかもあって嫌いな時期とかはあったが、親父と離婚して10年くらい経って一人で稼いで俺を養ってくれている。

その母親の優しさ気づいたのは受験生の頃だった。

受験とかで夜中まで勉強する事はあった時
母さんは欠かさず夜食から朝ごはん、夜ご飯も用意してくれた。
そして手を抜いた事なんて一度もない。どんだけ熱が出ようが...
陰ながらずっと支えてきてくれたのだと気づくと、感謝で溢れる。




____「もしもし?」






「あ、花くん?!お母さん今仕事中倒れちゃって...南病院に今すぐ来てくれる?!」




それは母さんの同僚の人だった。

飲食店で働いている母。

急にめまいに襲われ気を失ったらしい。




有無を言わず電話を切って学校を飛び出した。

雄大は後ろから何か叫んでいるが耳傾ける余裕が無かった。




母さんが病気だとしたら...
まさか...な。
でももしもの事だったら...まだ何も伝えられていない。沢山伝えたい事はあるのに...


同僚の人が一人付き添ってくれていたらしく、ロビーで合流して急いで母さんの病室に駆け込んだ。






____ガラッ




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