貴方の背中


桃子婆ちゃんの息子さん来れないからって…

お嫁さんが来た

話をしていると


「あら?あらあら?桃子さん?今日はお客様かしら?聞いてませんでしたよ?」


問題のヘルパーさんが来た


10時~なのにお昼前
手には三割引きの弁当やパン


しかも昨日買っておいたもののようで
消費期限はきれていた


「あなたがヘルパーの伊藤さんですね」


けんちゃんの後ろにいた私服警官二人が笑顔で話しかける

「えぇまあ」


怪訝そうに聞く伊藤さんに


「詳しい事情を伺っていいですか?」



「え~っと…私はただのヘルパーですから…今日は込み入ってるようですし、帰らせてもらいます」


あきらかに怪しい伊藤さんを


「お話しだけですから…」


逃げようとしたところをあっさり捕まえた


さすが
警察官


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