Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
今日の会議にはIoT事業部は関係ないから、春熙は出席していないはずだし。

「凄くイライラしながら歩いてたからね、高鷹部長。
出会った人が怯えて道を開けるくらい」

「あー」

きっと、帰ってきたあの勢いで社内を歩いていたのだろう。
それは確かに、怖い。

「当たられたりはしなかったよ。
……凄く怖かったけど」

うん、あれは怖かった。
怖かったけど後ですまなかったって、シュークリームをみんなに買ってくれた。
橋川くん曰く、いつものことらしい。

「……怖かったんだ」

すぐに春熙が、なにを言おうとしているのかピンときた。
だから。

「怖かったけどね、あとで詫びてくれたし。
それにね、私が出した案、褒めてくれたんだ!」

「……へー」
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