Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
「うん」

春熙は楽しそうに話している。
でも私にとってあまりしたくない話だから、ついつい返事が適当になる。
これじゃ、さっきの春熙と一緒だ。

「愛乃はいつがいい?
なるべく希望通りになるように、調整してもらうから」

「そうだねー」

少しでも、楽しいフリをした。
フリも続ければきっと、本当になるから。

「やっぱり、春がいいかな。
桜の時期に結婚式って素敵だよね」

無理にでも、笑ってみる。
桜なんてどうでもいい、少しでも結婚を先延ばしにしたいだけ。

「桜の時期だと……半年以上も先だよね。
そんなに僕、待てないよ」

不満げに春熙が唇を尖らせる。
春熙には半年以上〝も〟先でも、私には半年と少し〝しか〟先じゃない。
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