Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
経営戦略部ではペーパーレスを推奨している。
データはほとんど、クラウドで共有。
父に言わせれば保全上の問題があるし、紙でないと確認できないことがあるのでということなので、いつまでたっても会社的には正式採用されない。
高鷹部長からは資源と場所の無駄ってばっさり切り捨てられているけど。
「で、この試食係は誰がやるんだ?」
コンコン、と軽く、高鷹部長がタッチペンで見ていたタブレットの画面を叩く。
私も見たその資料には、実際にスチームトースターを使ってみて感想を流すって書いてあった。
「確かにカメラは携帯で十分だろう。
我が社の携帯はカメラ機能も優秀だし。
ついでに携帯の宣伝にもなっていい。
スタジオも俺の部屋使用で問題ない。
で、誰がやるんだ?」
高鷹部長は言外に橋川くんにやれと匂わせている。
けれど橋川くんはよくぞ聞いてくれましたとばかりに、高鷹部長に食いついた。
「高鷹部長ですよ!」
データはほとんど、クラウドで共有。
父に言わせれば保全上の問題があるし、紙でないと確認できないことがあるのでということなので、いつまでたっても会社的には正式採用されない。
高鷹部長からは資源と場所の無駄ってばっさり切り捨てられているけど。
「で、この試食係は誰がやるんだ?」
コンコン、と軽く、高鷹部長がタッチペンで見ていたタブレットの画面を叩く。
私も見たその資料には、実際にスチームトースターを使ってみて感想を流すって書いてあった。
「確かにカメラは携帯で十分だろう。
我が社の携帯はカメラ機能も優秀だし。
ついでに携帯の宣伝にもなっていい。
スタジオも俺の部屋使用で問題ない。
で、誰がやるんだ?」
高鷹部長は言外に橋川くんにやれと匂わせている。
けれど橋川くんはよくぞ聞いてくれましたとばかりに、高鷹部長に食いついた。
「高鷹部長ですよ!」