Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
「はるくん?」

急に静かになった春熙を不審に思い、タオルをめくってみる。
すでに彼は気持ちよさそうに寝息を立てていた。

――春熙と結婚。

少し前なら半ば諦めの気持ちと一緒に受け入れていた。
でもいまは、もうひとりの私が囁くのだ。

――本当にそれでいいのか、って。
それで本当に後悔しないのか、って。

それに私は答えることができない。

見下ろした、窓の外ではまだみんな騒いでいるようだった。

「……私もスイカ割り、したかったな」

ぽつりと呟いた自分の声が、むなしく響く。
まるで閉じ込められた籠の中に、ひとりぼっちでいるかのように。

――チロリロリン!

不意になった携帯の通知音に、過剰に反応してしまう。

「んんーっ」
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