Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
続けて春熙の声が聞こえ、心臓がどっどっどとまるで走る馬の足音のように鼓動した。
そーっとベッドに横たわる彼をうかがうが、寝返りを打っただけで、ほっと息を吐き出す。

【大丈夫か】

高鷹部長から短く、それだけのメッセージ。
なにを指しての大丈夫、なのだろうか。
少し考えて、無難な返信を打ち込む。

【酔いつぶれて気持ちよさそうに眠っています。
ご心配おかけして、申し訳ありませんでした。
高鷹部長の方こそ、大丈夫ですか】

少しして、ポンと新しいメッセージが表示される。

【ならよかった。
俺は吐いたらすっきりした。
心配させて悪いな】

【少し、出てこられないか。
話がしたい】

その文字を見た途端、どくんと心臓が力強く鼓動する。
そのまま、どきどき、どきどきと落ち着かない。
ちらりと春熙を見たが、ぐっすり眠っていてしばらくは起きそうにない。
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