Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
ただ、苦痛に耐える覚悟がしたかっただけ。

「愛乃はしたいの?」

ぶんぶんと私が勢いよく首を振ると、春熙はふふっとおかしそうに笑った。

「せっかく愛乃の初めてをもらうんだよ?
最高の雰囲気にして、最高の想い出にしてあげたいからね。
だから楽しみにしといて」

春熙はうっとりと笑っているけれど……きっとその日は、私にとって最悪記念日だ。



朝はまた、ルームサービスで朝食を食べた。

「本当にそれだけでいいの?」

春熙の心配は当然かもしれない。
私の前には少しだけフルーツの入ったヨーグルトのみだから。

「食欲、なくて」

でも心配しないでと笑ってみたものの、ますます春熙は顔を曇らせた。
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