Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
「なにか飲む?
ってもうすぐにごはんだね。
あ、着替えちゃいなよ。
振り袖、暑いでしょ?」

矢継ぎ早に聞いてくる春熙を笑って受け流す。
着替えろって言われたって、着替えを持ってきていない。

「着替えあるよ。
愛乃に似合うだろうなって思って、いくつか用意しといたから」

つぎつぎに春熙が浴衣と帯を出してくる。

いったい、いつ用意したんだろう。
一度別れて再び春熙が私の家を訪ねてくるまで、それほど時間はなかったはず。

「ほら、着替えなよ。
どれにする?
これとかどう?」

「じゃ、じゃあ、……これで」

差し出された、水色にピンクの花柄の浴衣を受け取った。

「着替える、ね」

「うん」
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