Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
昨晩は一緒にお風呂に入りたがって結局入ったし、それに近いうちに身体だって重ねることになるだろう。
そうなれば……平気になるのかな。

私がリビングに戻る頃には、食事の準備が整っていた。
本当はおじさまに誘われたけれど春熙が断ってしまって。
父親とはいえ私にべたべたするのが許せなかったのかもしれない。

「よかったね、父さんからも許可がもらえて」

「そうだね」

嬉しそうな春熙に笑って答える。
私も嬉しいんだから、それ以外、考えちゃダメ。

「あ、明日から行くはずだったフィンランド旅行、キャンセルしたから」

「……なんで?」

ずっと楽しみにしていたのだ、あの童話の世界を回るのを。
なのになんで?

「休みの間はずっと、愛乃とふたりっきりで過ごしたい。
こんなに長い間、愛乃とべたべたできる機会ってそんなにないんだよ?
有効活用しなきゃ」
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