Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
まだ荒い呼吸の私に、征史さんが最後の確認をした。
こくんとひとつ頷くと、征史さんが入ってくる。

「……ぃっ」

身体を激痛が襲ってくる。
でもそんな痛みすら愛おしい。
純潔を、最初で最後のただひとりの男(ひと)に捧げられたのが。

「痛いか?」

心配そうに征史さんの手が、涙を拭ってくれる。

「幸せなんです」

うん、まだ痛かったけど。
それ以上に征史さんと結ばれたのが嬉しくて、幸せで。
そんな感情が私の身体の中に収まりきれなくなって、涙になってぽろぽろ落ちていく。

「愛乃は可愛いな」

征史さんが嬉しそうに笑うだけで、心臓が切なくきゅーっと締まる。

「そんなに可愛いと、手加減できなくなる」

「んんっ」
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