Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
こんな生活が毎日続くのだと思うと、死にたくなった。

のろのろと動かした視界に昨日、春熙に破り捨てられたシャツが入ってくる。
まだ動きたくなかったがどうにか身体を動かし、落ちるようにベッドから出てそれを拾った。

「……まさくん」

洗濯済みだったシャツからは征史さんの匂いはしないが、それに顔をうずめて息を吸い込む。
やっと、ちゃんと呼吸ができた気がした。

「……まさくん。
大好き。
愛してる」

無意味だとわかっていても、自分に言い聞かせる。
そうじゃないと……壊れてしまいそうだったから。


征史さんのシャツを抱きしめたままうとうとしていたら、鍵の開く音がした。

「……誰?」

眠い目をこすって、征史さんのシャツだけを羽織って寝室を出る。
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