Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
「大丈夫だ、お義父さんはきっと来てくれる」

そっと、結い上げられた髪を崩さないように征史さんは私を抱きしめた。

「……うん」

いつもの匂いを吸い込むと、不安が薄れていく。
ちょっと不思議。

「そのドレス、よく似合っている」

「まさくんも格好いいです」

ちゅっと重ねた唇は、酷く甘い。
けれど、それで胸焼けを起こしたりはしない。

今日の衣装は昔、征史さんがお世話になったデザイナーさんのオートクチュールだ。
私のドレスはボレロのようにレースの袖がついた、ドレス。
裾は広い教会にも映えるように、長い。

征史さんはグレーの艶のある、タキシード。
ぴったりと征史さんの身体に合わせて作ってあるからスタイルの良さを引き立たせて、いつもよりもさらに格好良く見える。

「デザイナーさんに感謝しなくちゃですね」
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