Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
「え?」

あまりのタイミングの良さに、征史さんとふたり、笑いあった。


今日泊まるのは、空港近くのホテルの、ロイヤルスイート。
明日からフィンランドへ新婚旅行へ行くことになっている。

「愛乃」

部屋へ入ってふたりになった途端、征史さんの唇が重なる。
よっぽどキスを寸止めされたのが、堪えたみたい。

「俺と結婚してくれてありがとう。
絶対に俺は愛乃を守って幸せにすると、神ではなく愛乃に誓うから」

眩しそうに細められた、眼鏡の奥の目には涙が光っている。
それを見ると心臓がきゅーっと切なくなる。

「一生、まさくんと一緒にいます。
それこそ、病めるときも健やかなるときも。
ずっとずっと一緒にいると、神様じゃなくまさくんに誓います」

幸せな気持ちいっぱいで、征史さんに微笑む。

「愛乃。
……一生、愛してる」
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