Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
いい加減、のぼせそうになっているし、溺れないうちに上がろう。

「上がったよ……」

部屋に戻り、タブレットを睨んでいた春熙に声をかける。
彼は顔を上げ、目を細めて笑った。

「どうだった?」

「最高だった」

春熙が私を膝の上に抱き上げる。
身体の小さい私は、大きな彼の、腕の中にすっぽりっと収まってしまう。

「いい匂いがするね」

「……なんかエッチなおじさんみたい」

ふふっとおかしそうに春熙が小さく笑い、首を曲げて私の頬に唇を付ける。

「だって愛乃はいつも、食べちゃいたいくらいおいしそうな匂いがするんだもん。
お風呂上がりだとさらに」

「……」
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