Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
父が言葉を詰まらせる。
やはり春熙から、説得はされているみたいだ。

「……そうだったな。
春熙君からしばらくは見守ってやっていてほしいと言われたしな。
わかった、好きにすればいい」

「ありがとうございます」

諦めたのか、父はすっかり肩を落としてやけになったかのように、グラスに残っていたワインを一気に飲み干した。

「ただし、なにかあったらすぐに言え。
無理矢理にでも高鷹から引き離してやる」

「……わかりました」

残ったワインを飲むと、もうすでに酸化がはじまっているのか酷く渋かった。



月曜日はもちろん、経営戦略部でお仕事。
今日も私は椎名さんに指導してもらいながら、仕事を覚える。

「岩岡(いわおか)、資料の準備はできているか」
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