Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
やらせてもらえるのは単純で簡単な仕事だが、それでも嬉しい。

「少しは慣れたか」

「ひゃぁっ」

真剣にパソコンの画面を睨んでいたところに突然声をかけられ、変な声が出た。

「ここ、間違ってるぞ」

画面を一カ所、つんつんと指でつつき、その高い背を屈めて画面を覗き込んこでいた顔を高鷹部長は離した。

「ゆっくりでいいから入力は正確にやれ。
間違っている方が問題だ」

「はい」

短く頷き、指摘された場所を打ち直す。
ついでに、他にも間違いがないか見直した。

「水曜日、愛乃の歓迎会をやろうと思うんだが、都合はどうだ?」

思わず、高鷹部長の顔を見上げてしまう。
レンズ越しに目があった彼は、不思議そうに少しだけ、首を傾げた。
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