Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
「はい、ありがとうございます」

父や春熙と違う、気遣い方が嬉しかった。
だっていつもだったら、あんなことがあったらすぐに、私の意見なんか聞かずに家に連れて帰られてベッドに連行、そのままお医者様まで呼ばれる羽目になる。

時間になって高鷹部長に連れられていったのは、焼き鳥屋だった。

「高鷹部長、こっちです!」

先に来ていた橋川(はしかわ)さんが私たちを見つけ、軽く手を上げた。

「椎名さんはちょっと遅くなるので先はじめてていいそうです。
乾杯はとりあえずビールですが、高鷹部長はいつもの奴ですよね?」

「ああ」

勧められて、上座に座った高鷹部長の隣に座る。
掘りごたつは初めてで、なんだか新鮮。

「愛乃はどうする?」

「あ、ビールで大丈夫です」
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