夜の世界に舞う



余計なお世話かもしれない。

だけど華はあまりお店でも人気のある方じゃないから、お金の出所が心配。

しかも、、日頃からホスト遊びをしてるなら貯金なんてないだろうし。


私にはわからない感覚…

まぁ、今自分がここに来ているってことは華と変わらないか。



「あれ?愛戻ってたの?」

上を向くと、覗き込むように上から覗き込まれていた…奏に。


店を出る前は白スーツだったのに、なぜか今は着物。

「着替えたの?」

「そうそう。似合う?」

「かっこいい。その着物の色似合うね。」

「ありがとう。愛に一番に見せに来ちゃったから、他のお客様にも見せてくるね。」

ーポンポンー

頭をポンポンするとすぐに去っていった。
本当…なんであの色にしたかなー。


群青色…

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