朝マヅメの語らい
「あ、すみません」
麻衣はあわててバーコードリーダーを取り、手早く商品を袋詰めした。橋爪は千円札と一緒に色気のかけらもない白い箱を、麻衣のほうへずいと押し付けた。
「とにかくこれをもらってくれ」
「すみません、わざわざありがとうございます。……あ、あの」
ついにこの時がきた。電話番号を渡す準備は何年も前から出来ている。橋爪はポケットの中に忍ばせてある、名刺入れに手を伸ばした。
「最近ときどき部下の方と一緒に来る、背が高くてきりっとした雰囲気の方も同じ会社の方ですか?」
(なんだよ、今度は神長氏かいな)
橋爪は舌打ちして、カウンターの上のビニール袋をひったくった。坂巻相手ならば百に一くらいの勝ち目はあるが、神長では万に一つも希望はない。
「おうおう。そいつも何ヶ月かはうちの会社に来る予定だな。そこらじゃ見かけないほどイケメンだろうがよ」
麻衣はあわててバーコードリーダーを取り、手早く商品を袋詰めした。橋爪は千円札と一緒に色気のかけらもない白い箱を、麻衣のほうへずいと押し付けた。
「とにかくこれをもらってくれ」
「すみません、わざわざありがとうございます。……あ、あの」
ついにこの時がきた。電話番号を渡す準備は何年も前から出来ている。橋爪はポケットの中に忍ばせてある、名刺入れに手を伸ばした。
「最近ときどき部下の方と一緒に来る、背が高くてきりっとした雰囲気の方も同じ会社の方ですか?」
(なんだよ、今度は神長氏かいな)
橋爪は舌打ちして、カウンターの上のビニール袋をひったくった。坂巻相手ならば百に一くらいの勝ち目はあるが、神長では万に一つも希望はない。
「おうおう。そいつも何ヶ月かはうちの会社に来る予定だな。そこらじゃ見かけないほどイケメンだろうがよ」