朝マヅメの語らい
「でも、橋爪さんも眼鏡取ったらたぶん」
「……あ?」
聞き返したところで、自動ドアが開いた。
「あ、いらっしゃいませー」
麻衣は入り口に目を向け、煙草の並んだ棚から、水色のソフトケース煙草を二つ取った。入店してきた中年男性は、まっすぐ麻衣のいるカウンターに進んでくる。
「もう一人の店員の方へ行け」と文句を言いたい気持ちもあるが、そうもいかない。きっとあちらも麻衣目当ての常連客なのだ。同類だ。
「これはそこらのスーパーにゃ売ってない代物だ。いいか、ちゃんと冷蔵庫入れとけよ」
それだけ言い残して、橋爪はカウンターを離れた。麻衣の一ファンとして、仕事の邪魔をするわけにはいかない。常連客とすれ違い、自動ドアを通り抜けた。
(これでも一歩前進か)
会社に向かってぶらぶらと歩きながら、一つ目の大福のフィルムを剥いて、かぶりつく。
とりあえず今日の目的は達成した。子イカとはいえ、アオリイカは高級品の部類に入る。
「……あ?」
聞き返したところで、自動ドアが開いた。
「あ、いらっしゃいませー」
麻衣は入り口に目を向け、煙草の並んだ棚から、水色のソフトケース煙草を二つ取った。入店してきた中年男性は、まっすぐ麻衣のいるカウンターに進んでくる。
「もう一人の店員の方へ行け」と文句を言いたい気持ちもあるが、そうもいかない。きっとあちらも麻衣目当ての常連客なのだ。同類だ。
「これはそこらのスーパーにゃ売ってない代物だ。いいか、ちゃんと冷蔵庫入れとけよ」
それだけ言い残して、橋爪はカウンターを離れた。麻衣の一ファンとして、仕事の邪魔をするわけにはいかない。常連客とすれ違い、自動ドアを通り抜けた。
(これでも一歩前進か)
会社に向かってぶらぶらと歩きながら、一つ目の大福のフィルムを剥いて、かぶりつく。
とりあえず今日の目的は達成した。子イカとはいえ、アオリイカは高級品の部類に入る。