【最愛婚シリーズ】俺に堕ちろ~俺様社長の極甘な溺愛包囲網
彼が体をかがめて、わたしの方へと顔を近づけてくる。
な、何……、これってまさか。
どアップで整った顔を見つめることに、恥ずかしくて耐えられなくなったわたしはぎゅっと目をつむった。
しかし次の瞬間、わたしのアイスを持つ手を彼が掴んだ。
びっくりして目を開くと、彼が大きな口を開けて、わたしのアイスにかじりついた。
「結構、旨いな」
唇についていたチョコレートをなめた姿が、やけになまめかしい。
「ん? お前もこっち食う?」
もちろん彼は返事なんて待たずに、わたしの方へ自分のアイスクリームを差し出した。
彼がかじったところが、唇に触れた。小さくかじるとソーダさっぱりした味が口の中に広がる。
間接キスなんて、この歳になって気にする方がおかしいのかもしれない。
だけど、相手が皆川くんだと思うと、意味のないことだとわかっていても意識してしまう。
唇をきゅっと結んだまま、また歩き出した皆川くんに続く。
「なぁ、赤城」
「うん」
前を向いたままの彼が、わたしの名前を呼ぶ。
「俺と付き合おう」
「……っ」
突然の告白に、思わず足を止めてしまう。
彼は振り向いて、目を見開いたまま固まってしまったわたしに真剣な眼差しを向けてきた。
「俺と付き合うよな?」
念を押すような強い言葉に、心臓がうるさいくらいに音を立てる。
な、何……、これってまさか。
どアップで整った顔を見つめることに、恥ずかしくて耐えられなくなったわたしはぎゅっと目をつむった。
しかし次の瞬間、わたしのアイスを持つ手を彼が掴んだ。
びっくりして目を開くと、彼が大きな口を開けて、わたしのアイスにかじりついた。
「結構、旨いな」
唇についていたチョコレートをなめた姿が、やけになまめかしい。
「ん? お前もこっち食う?」
もちろん彼は返事なんて待たずに、わたしの方へ自分のアイスクリームを差し出した。
彼がかじったところが、唇に触れた。小さくかじるとソーダさっぱりした味が口の中に広がる。
間接キスなんて、この歳になって気にする方がおかしいのかもしれない。
だけど、相手が皆川くんだと思うと、意味のないことだとわかっていても意識してしまう。
唇をきゅっと結んだまま、また歩き出した皆川くんに続く。
「なぁ、赤城」
「うん」
前を向いたままの彼が、わたしの名前を呼ぶ。
「俺と付き合おう」
「……っ」
突然の告白に、思わず足を止めてしまう。
彼は振り向いて、目を見開いたまま固まってしまったわたしに真剣な眼差しを向けてきた。
「俺と付き合うよな?」
念を押すような強い言葉に、心臓がうるさいくらいに音を立てる。