【最愛婚シリーズ】俺に堕ちろ~俺様社長の極甘な溺愛包囲網
時計を見てぎょっとして飛び起きたわたしは、少しだるい体にむち打って超特急で身支度を調えて母屋へ向かっていた。

夕食はレストランで準備されているからだ。

うっかり駿也の術中にはまってしまい、しっかり〝お礼〟を求められた。

まだかろうじてお日様が出ている時間なのに……、とういう抵抗もむなしく、しっかりいただかれてしまう。

「そんなに急がなくても大丈夫だって。遅れるって連絡してある」

「え、そうなの? でも、おなかすいたし早く行こう」

料理を楽しみにしていたわたしは、駿也を急かしてレストランに到着した。

浮き足立っていたわたしは、案内係の人がいう「お連れ様がお待ちですよ」と言う言葉に足を止めた。

視線の先にはスーツを着た六十代ぐらいの男性が座っている。

じっくりと見ていると見覚えがあることに気がつく。

「皆川議員……」

つぶやきながらゆっくりと隣にいる駿也の顔を見ると、少し気まずそうにした。

「前もって言うと、お前が緊張するかと思ってさ。今日は親父と一緒に食事してほしい」

「でも、わたしこんな格好なんだよ」

「可愛いから平気だって。ほら」

そっと背中を押されて歩き出した。
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