獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
慌てて洗面台に目を向けるも、鏡に鷹臣の裸が映っていてドキッ。
「鈴音、タオルちょうだい」
あたふたしながらバスタオルを掴んで、ギュッと目を閉じ彼の顔も見ずに差し出す。
「ありがとう」
鷹臣君の声が楽しげに聞こえるのは気のせいだろうか?
「鷹臣……く、君、早くな、なにか着て!」
激しく狼狽えながらそうお願いするが、彼はクスッと笑った。
「俺は鈴音に裸見られても平気だけど」
「私が気にするの〜!」
「はいはい。ほら、もう大丈夫だよ」
彼の声で目を開けるが、トランクスを身につけているだけ。
「た、鷹臣くーん、もっと着て!」
叫ぶように言うと、彼は苦笑した。
「鈴音、騒ぎすぎ。水着と変わらないよ」
ドライヤーで髪を乾かすと、私の横でヒゲを剃りだす彼。
なにかのCMみたいで、とてもセクシーだ。
改めて大人の男性なんだなって思う。
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