獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
鷹臣君の指示に、ピッと敬礼する。
「了解」
ひとり持ち場に戻ると刷毛を片付け、出土品の入ったプラスチックのコンテナボックスをバンまで運ぼうとすると、一台の黒塗りの車が私の前で停まり、助手席からスーツ姿の男性が現れた。
褐色の肌で黒髪……。
多分この前ファイサルさんと一緒にいた人だ。
「高宮鈴音さんですね?」
英語で私に聞いてくる。
「……はい」
コンテナを地面に置いてポカンとしながら返事をしたら、彼は私の前に跪いた。
「私はファイサル殿下の部下でアーディルと申します。私と一緒に来て頂けますか?」
「え?あの……まだ仕事の途中で……監督者に確認を取ってからでも……」
鷹臣君がいる洞穴の方をチラチラ見ながら答えたら、ファイサルさんの部下は難色を示した。
「それでは時間に間に合いません。そうなれば私の首が飛びます」
真顔で言う彼。
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