獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
ガラガラッと門が開いて車は中に入った。
「あの……ここどこですか?」
身を乗り出して助手席にいるファイサルさんの部下に尋ねる。
目の前には宮殿のような白亜の建物。
周囲には赤と白のブーゲンビリアが建物の入り口まで咲き乱れ、その美しさに目を奪われた。
まるでアラビアンナイトの世界。
「ここはファイサル殿下の別荘です」
部下の人は淡々とした口調で告げた。
これが別荘……。
他にもこんなのがいくつもあるような言い方だなあ。
やっぱりアラブの王族ってお金持ちが多いね。
正面玄関の前には使用人らしき人達が十人ほどズラッと並んでいて、私達を出迎えている。
車はその前で停車し、部下の人がまず降りてきて後部座席のドアを開けた。
「降りてください」
口調は丁寧だが、私には命令に聞こえる。
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