獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
「おはよ。身体辛くない?」
その優しい眼差しに胸がドキッとする。
「……大丈夫だよ」
はにかみながら答えると、彼はホッとした表情になる。
「九時半にはここを出るから」
そう言って鷹臣君は顔を近づけ私にキスをした。
彼は黒のジーンズにアイボリーのシャツを着ている。
いつ起きたのか。
シャワーを浴びたいけど、彼に裸を見られたくない。
「お願い。シャワー浴びに行きたいの。しばらく目を瞑ってて」
肌を重ねておいてこんなことを言うのはおかしいかもしれないけど、こんな明るいところで裸を見られるのは抵抗があるのだ。
「まだ恥ずかしいの?こんな綺麗な身体してるのに」
鷹臣君は面白そうに目を光らせ、スーッと私の胸の谷間に指をすべらせる。
「キャッ!た、た、鷹臣君、なにすんの〜!」
身をよじってか細い声で抗議すれば、彼は我が物顔で言った。
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