獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
鈴音の言葉に頷き、彼女の手を引いて階段を降りていくと、そこにも両端に石柱が何本も立っていた。
全部で三十本以上ありそうだ。
「多分、ここはセメフト女王の神殿なのかもしれない」
石柱に触れながらポツリと呟く。
この固い感触……夢ではない。
これは現実。
数千年も眠っていた神殿に俺達はいる。
「セメフト女王の神殿……」
鈴音は興奮気味に言って、天井を見上げた。
参道なような道を百メートルほど行くと、さっきの爆発のせいか、天井が一部崩れ落ちていて……。
「あっ、鷹臣君、月!」
丸い月が見えて鈴音が叫んだ。
清らかな月の光が奥にある祭壇のような場所を静かに照らしている。
その祭壇の前には三メートルくらいの大きな像があった。
椅子に座っていて……女性なのか優しい面差し。
「あの像、セメフト女王なんだろうな」
ひょっとして、この奥にセメフト女王のミイラがあるんじゃないだろうか?
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