獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
指には太陽の形をした金の指輪が左右の手にはめられていた。
「首と腕に花柄の装飾品をつけているね。花を愛した人なんじゃないかな?」
鈴音にそう言うと、彼女は親近感を持ったのか、まじまじと石棺の中の女性を見つめる。
「優しい人だったのかもしれないね。だからフヌム王を殺さずに、国外追放したんだろうな」
「そうかもしれないね」
ニコッと笑って彼女の腰に手を回す。
何千年も女王はここに眠っていた。
今俺達が吸っているこの空気も何千年も前のものなのかもしれない。
不思議だ。
ここの空気を吸っていると、喉のイガイガがおさまった。
清めの効果でもあるのだろうか。
「夢を見てるみたい。伝説の女王を鷹臣君と見ているなんて」
鈴音が俺の目を見て微笑む。
「そうだね。俺の夢がひとつ叶ったよ」
オールマンのせいで酷い目に遭わされたけど、これは思いがけない発見だ。
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