獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
その時、「鷹臣〜!」とファイサルの声が聞こえて、彼が現れた。
「ファイサル王子が爆発事故のことを聞いて、救助隊を出してくれたんですよ」
健吾が俺に説明する。
「持つべきものは友……か」
笑顔でこちらにやって来るファイサルを見ながらフッと笑った。
「おい、この神殿凄いな」
彼はご機嫌な様子で神殿を眺める。
「神殿に感動する前に、安否確認の方が先じゃないかな?」
チクリと嫌味を言えば、ファイサルはハハッと笑って俺の背中をバンと叩いた。
「ひと目見て無事ってわかったからな」
「一応怪我してて、背中痛いんだけど……」
怪我のことをファイサルに伝えても心配はせず、彼は鈴音に目を向けた。
「彼女も無事でよかったよ」
「もう余計な手出しはするなよ」
ファイサルを見据え、釘を刺す。
「ああ。わかってる。またお前に殴られたくないからな」
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