獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
そう言って笑う彼の頬には、紫の痣が出来ていた。
「その顔じゃ、当分女遊びは出来ないだろ?少しは反省しろよ」
じっとファイサルの痣を見て、説教じみたことを言えば、彼はニヤリとした。
「それがこの顔が魅力的って女もいるんだな」
懲りない男だな。
呆れ果ててハーッと溜め息をついたら、ファイサルが思い出したように言った。
「そう言えば、オールマンを俺の方で捕らえた。エジプト政府に頼んでシャリージャの法で裁くことになったぞ」
「"頼んだ"じゃなくて"圧力"かけたの間違いじゃないのか?」
俺の指摘に彼は首を傾げてとぼけた。
「さあて、細かいことは忘れた。俺がこの発掘調査に金を出しているんだ。誰にも邪魔はさせん」
「オールマンには厳重な処罰を望むよ。俺も鈴音も死んでいたかもしれないからね」
許されるなら、この手で一発殴ってやりたい。
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