獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
そんな俺の気持ちを察して、ファイサルは約束した。
「任せろ。もうオールマンにエジプトの地は踏ませない。考古学者としては致命的だな」
「もう顔を見ずに済むのは有り難いね」
小さく頷いて、鈴音に目を向ける。
自分の命にかえても守りたい大事なもの。
彼女に怪我がなくて本当によかった。
それから、ファイサルに送られてホテルに戻るが、警察関係者に事情を説明したこともあり、着いたのは朝の十時過ぎ。
昨日の夜から何も食べていないし、空腹で死にそうだ。
健吾達には神殿の調査を頼んだ。
部屋には鈴音とふたりだけ。
「ねえ、この指輪、私達が持ってていいのかな?」
彼女が指輪に触れながら、俺に聞く。
「いいんじゃないかな。夢の中でセメフト女王に言ったんだ。俺達にってね。それに外そうにも、外せないだろ?」
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