獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
《いつの時代の学者だよ。言っとくけど、鷹臣さん、かなりの金持ちだよ。著書は世界中で売れてて、テレビや雑誌に出て、おまけに月にニー三回は講演してるだろ?本業は先生だしさあ》
……言われてみれば、鷹臣君と初めて泊まったホテルは豪華なスイートだった。
でも、鷹臣君がお金持ちだろうが、そんなことはどうでもいい。
鷹臣君は鷹臣君だから。
弟の話に「ふーん」と相槌を打つ。
《『ふーん』ってそれだけ?もっと関心持ったら?鷹臣さんは一流玄能人並に稼いでるよ」
「だからってそんな高い物強請るのはおかしいよ」
悟にそう諭したら、鷹臣君がトントンと私の肩を軽く叩いた。
「電話でなに揉めてんの?相手は悟?」
「うん。お土産にカルトゥーシュのアクセサリー買って来てって言うんだよ。お土産にしては高すぎるでしょう?」
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